高級家具の引越し｜カッシーナも運べる業者の選び方

【今回の作戦会議（目次）】

元店長シバ:
いやぁ、シバですわ。

引越し業者選び、「安さ」ばかりに気を取られてやしませんか？
ですがね、世の中には「安さよりも、絶対に優先しなきゃならねぇこと」があるんです。

それは、「大切な『財産（高級家具）』を、無傷で運べるかどうか」です。

「奮発して買った『カッシーナ』のソファ、普通の業者で大丈夫かい？」
「アンティークの棚、万が一傷がついたら、補償してくれるのかい？」

あなたも、そんな「不安」を抱えてやしませんか？

元店長シバ:
私ぁ、この道（金券ショップ元店長）のプロとして、モノの「価値」には敏感です。

高級品ってのは、ただ運べばいいってもんじゃねぇ。「扱い方」を知らなきゃ、価値が台無しになっちまう。

だからこそ、決心しました。

この際、私シバが、実際の「カッシーナ・イクスシー」の引越し現場を例に、「高級家具を任せられる業者」の条件を、徹底的に解説してやろうじゃねぇかと！

元店長シバ:
まずは「現実」を知らなきゃ始まらねぇ。

AI教授、なんで普通の引越し屋は、高級家具を嫌がるんですかい？

AIさん:
はい、元店長シバ。理由は大きく分けて3つあります。

① 補償リスクが高すぎる
万が一、数百万円する家具に傷をつけてしまった場合、格安業者の保険ではカバーしきれない、あるいは会社の存続に関わる損害になるため、リスク回避として断るケースがあります。

② 専門技術（分解・組立）が必要
カッシーナやアルフレックスなどの海外ブランド家具は、構造が特殊で、分解や再組立に専門的な知識と工具が必要です。知識のないスタッフが無理に扱うと、元に戻せなくなる恐れがあります。

③ 搬入経路の確保が困難
大型で分解できない家具も多く、窓からの「吊り上げ作業」や「クレーン車」の手配が必要になるケースが多いため、対応できる業者が限られます。

元店長シバ:
なるほどね…。

「安く運びますよ！」なんて調子のいい営業マンに任せたら、当日になって「やっぱり運べません」なんて言われかねねぇってことですな。

じゃあ、どうやって「本物のプロ」を見分けるか。

私シバが、見積もりの現場で、営業マンに投げかけるべき「キラークエスチョン」を伝授しますわ。

【訪問見積もりの現場（シミュレーション）】

私（シバ）:
「このカッシーナのソファなんですがね、分解が必要かもしれねぇんです。

御社のスタッフは、『六角レンチ』以外の特殊工具も持ってますかい？」

営業マン（格安業者）:
「えっ…あ、いや、基本的にはお客様で分解していただくか、そのまま運べる範囲で…」

→ 【不合格】 この業者には任せちゃいけません。

営業マン（技術派大手）:
「ご安心ください。弊社には『家具家電の専門チーム』がおります。ブランド家具の施工マニュアルも共有しておりますので、専用工具を持参して、当日スムーズに対応いたします」

→ 【合格】 これが、プロの回答ですわ。

元店長シバ:
私の経験上、高級家具を安心して任せられるのは、以下の業者です。

日本通運（日通）
「美術品輸送」のノウハウを持つ、輸送の絶対王者です。梱包の丁寧さと、万が一の補償の手厚さは、やはり別格です。

≫ 【詳細記事】日本通運（日通）の評判と料金はこちら
アート引越センター
きめ細やかなサービスが売り。「家具移動サービス」や「クリーンルーム」など、家財を大切にする姿勢が徹底されています。

≫ 【詳細記事】アート引越センターの評判と裏ワザはこちら
サカイ引越センター（のベテランチーム）
王者サカイも、もちろん技術力は高い。ただし、「パンダロジ」などの専門部隊を手配してもらえるよう、見積もり時にしっかり念押しが必要です。

≫ 【詳細記事】サカイ引越センターの評判と裏ワザはこちら

元店長シバ:
ここで、私が実際に立ち会った「カッシーナ・イクスシー」の引越し現場の写真を見てくだせぇ。

なぜ、私がここまで「技術、技術」とうるさく言うのか。その理由が分かりますわ。

【カッシーナ・イクスシー（Cassina ixc.）とは？】

イタリアモダン家具の最高峰。「マラルンガ」や「LCシリーズ」など、ニューヨーク近代美術館（MoMA）に所蔵されるほどの「家具というよりは芸術品」を扱うブランドです。

元店長シバ:
このクラスの家具になると、普通のタンスとは「造り」が根本的に違うんです。

理由①：分解・組立が「パズル」より難しい
例えば、カッシーナのソファやベッドは、見た目の美しさを保つために、ネジ穴が隠されていたり、特殊な工具がないと外せない構造になっていたりします。

知識のない作業員が、無理やり普通のドライバーでこじ開けようとすれば…その時点で数百万円の価値がゴミになりやす。

理由②：「サイズ」と「重量」が規格外
デザイン重視のため、日本の住宅事情（狭い玄関や廊下）を考慮していないサイズのものが多いんです。

さらに、素材に最高級の革や金属、ガラスを使っているため、とてつもなく「重い」。

これを、壁にミリ単位でも擦ることなく、空中で回転させて搬入する…。

これはもう、「曲芸」に近い技術が必要なんですわ。